【VGC2018 第17回あいオフ優勝構築(パーティ)】ゲンガー+カプ・ブルル+ジャラランガ【ポケモン ウルトラサンムーン ダブル】

さしす(@sasisu_memo)です。今回は第17回あいオフで優勝した構築の解説記事です。荒削りな構成ですが、流行のジャラランガ構築を試してみたいという経緯から、考えてみました!

あいオフ優勝 

構築経緯


あいオフに向けて構築を組むにあたり、まず主軸にジャラランガを使いたいという点からスタートしました。最近になって大会やレートでよく結果を残しているという話を聞いて、自分で1度使用しておきたいと思ったこと。固有のZワザ「ブレイジングソウルビート」(威力185のドラゴン全体技で攻撃しつつ、こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさ全ての1段階上昇 というやばいZワザ)が使用できるジャラランガは、構築の軸に置けるレベルの強力な勝ち筋になると考えたためです。

ジャラランガ構築の形としては、いかに「ブレイジングソウルビート」を打てるターンを作るか天敵であるフェアリーにどう対処するかが重要になると考えました。そこで注目したのが以下の3つの並びです。


1)メガリザードンY+トゲデマル+ジャラランガ
リザデマジャラ 
フェアリーに強い炎タイプの強力なメガシンカであるリザードン、「ねこだまし」でのサポート役かつ鋼耐性を持つトゲデマルの2体を加えた形。”リザードン+トゲデマル”の相性がまず良く、対フェアリーに絞った際でも、リザードンを上から倒すカプ・コケコに対して〔ひらいしん〕、炎打点では処理しづらく厄介な「めいそう」を持つカプ・レヒレに対しても「びりびりちくちく」の削りや「アンコール」などトゲデマルのサポートが非常に強力。
ジャラランガも味方によるフェアリーの処理や「ねこだまし」の恩恵を受けて、また2体の得意としない炎タイプに対して起点にして、「ブレイジングソウルビート」を通す動きが狙えそう。
→北河内記念オフでこの3体を使用されたSNOWさんと実際に対戦して、非常に強力な構成だと感じました。ツンデツンデなど改善案に挙げていただいたポケモンを試そうとするも、うまくまとまらず難しい……

2)メガカメックス+アブリボン+ジャラランガ
カメリボンジャラ 
「ねこだまし」と「しおふき」でサポートとエースの役割を両立したカメックス、〔りんぷん〕で相手の「ねこだまし」による妨害に強く「かふんだんご」による回復、「てだすけ」や「サイドチェンジ」などのサポートを持つ「おいかぜ」要員のアブリボンを並べた形。ジャラランガは2体のサポートを受けて、もしくはカメックスを展開しながら立てる形でしょうか。
→ちょっと珍しい3体の並び。レートによく潜っていた友人が面白い並びと対戦したと教えてくれました。ただ自分で考えてみると、特に環境に多いフェアリーであるカプ・コケコとカプ・レヒレの2体をカメックスも苦手としており、あまり相性が良くないのでは? と感じました。全体技・積み技・「ねこだまし」・「おいかぜ」と非常に綺麗に要素をそろえた軸なので、残り3体による補完次第では、何か化ける組み合わせなのかもしれません……

3)メガゲンガー+カプ・ブルル+ジャラランガ
ゲンガーブルルジャララ 
フェアリーに強いメガシンカかつ〔かげふみ〕で有利対面を逃さないゲンガー、他のカプに強いカプとしてカプ・ブルルの2体を使って、相手のフェアリーを処理することに長けた組み合わせ。この2体の並び自体も、ゲンガーは『グラスフィールド』による「じしん」などの半減、カプ・ブルルは有利不利がはっきりしたポケモンであるため〔かげふみ〕と好相性。
ここに3体目として加えるジャラランガにとっても、ゲンガーとは〔かげふみ〕を利用した起点づくり、カプ・ブルルとは攻撃範囲の補完に加えて『グラスフィールド』での回復が耐久の上昇とも相性がよさそう。
→並び自体は提唱されているものの、実際にはあまり見かけない組み合わせ、という私見を持っていた3体。上記の2つと比べて「ねこだまし」がない点や範囲技の要素が少ない分を補完したい。
最近ではカ・エールさんがエルフーンを加えて、6世代から続く"エルフーン+ゲンガー"のギミック構築としてレート上位を記録し、QRチームを公開されていたことが記憶に新しいです……


3つのコンセプトを一通り考えたところ、1) がスタン系統、2) 3)の2つがギミック系統という印象を受けて、後者の方が好みであったこと。1) は既にSNOWさんの構築が完成形に近いと感じたことなどを考慮して、感触が良くかつ開拓してみたい 3)メガゲンガー+カプ・ブルル+ジャラランガ を今回は選択しました。

最初は様々なギミックを盛り込もうと模索したものの、フェアリーの処理とジャラランガの起点づくりの2点に〔かげふみ〕の役割を絞る路線に切り替え。各ギミックの成功率・勝率への貢献が安定しなかったこと、有利な盤面でジャラランガとカプ・ブルルを立てるだけでも十分強力なこと、などが理由です。ここで構築に欲しかった要素として〔いかく〕+「ねこだまし」を持ち、耐性面でもエスパーの一貫を切るズルズキンの採用までを確定。

残り2枠を考えている際に、パメラさんの”リザードン+ジャラランガ”の記事を拝見して、対天候やクチート構築に強く自身も強力なアタッカーであるメガリザードンYジャラランガミラーを解決しつつ汎用性の高いコマで、2体のメガシンカ両方とも好相性なカプ・コケコと採用して、6体の並びが完成しました。


個別解説


094-m.png 
ゲンガー
性格:おくびょう
実数値167-x-100-190-145-168
努力値:252-x-x-x-236-20
特性:のろわれボディ→かげふみ
持ち物:ゲンガナイト
技構成:シャドーボール/ヘドロばくだん/こごえるかぜ/まもる

コンセプトのメガゲンガー+カプ・ブルル+ジャラランガから採用。
HDに配分することで、C200カプ・テテフの「サイコキネシス」(フィールドなし)を耐えることができるため、『こだわりスカーフ』型にも勝てるように。また、役割対象のフェアリーやサンダー・ウルガモスなどのZワザで突破を狙う相手に対して〔かげふみ〕でのロックを維持することができます。すばやさは最速100族抜きを意識。たぶさんの記事”ゲンガーブルル”で拝見した配分をそのまま使用しました。

「シャドーボール」→対ギルガルド・ゴチルゼルやミラー、鋼タイプに打つ一致打点
「ヘドロばくだん」→一般的なゲンガーの最も高火力な技でフェアリーの処理に使う一致打点
「こごえるかぜ」→主にボーマンダやランドロスを削りながら2発目の圏内に入れる技。ミラーでHD配分を活かして「シャドーボール」を耐えてから縛り関係を逆転させたり、相手のすばやさ操作への妨害に
「まもる」→〔かげふみ〕の維持に必須


787 (1) 
カプ・ブルル
性格ようき
実数値:147-178-136-*-118-139
努力値:12-220-4-x-20-252
特性:グラスメイカー
持ち物:こだわりスカーフ
技構成:ウッドハンマー/ウッドホーン/ばかぢから/いわなだれ

コンセプトのメガゲンガー+カプ・ブルル+ジャラランガから採用。
〔かげふみ〕を活かした有利対面を活かして、上から攻撃するためにAS配分。メガライボルトやカプ・コケコを意識して、ようきでの採用。

『こだわりスカーフ』→主にミラーを除いたほか3体のカプやランドロスに対して有利に。〔かげふみ〕で攻撃をぶつけたい相手を逃がさないため良い相性
「ウッドハンマー」→最高火力の一致打点
「ウッドホーン」→盤面次第で「ウッドハンマー」と打ち分けるワザ。一致打点
「ばかぢから」→草の通らない鋼タイプ・主にヒードランに対して
「いわなだれ」→同じく草の通らない炎タイプ・主にウルガモスとリザードンに。一応メガボーマンダに対しての詰めにも。範囲技


784 (1) 
ジャラランガ
性格:おくびょう
実数値:151-*-145-152-125-150
努力値:4-x-x-252-x-252
特性:ぼうおん
持ち物:ジャラランガZ
技構成:スケイルノイズ/かえんほうしゃ/りゅうのはどう/まもる

コンセプトのメガゲンガー+カプ・ブルル+ジャラランガから採用。
1段階上昇しても簡単に相手を倒しきれるポケモンではないため、しっかりCに配分。「ブレイジングソウルビート」を上から決めたい、〔ぼうおん〕でお互いに打点を持たないことが多いミラーに対して「りゅうのはどう」を打つことができるため、最速に設定。
PGLのデータや対戦した方の話では火力に補正をかける型が多いらしく、また『グラスフィールド』の回復順番などですばやさ順を判定すれば、ミラーでの立ち回りを決めやすいです。

〔ぼうおん〕→ミラーやサーナイト・ボーマンダの「ハイパーボイス」への耐性を優先
「スケイルノイズ」→「ブレイジングソウルビート」を打つために必須。フェアリーを除けば広範囲に刺さるため能力上昇後も最も通していきたい技。範囲技・一致打点
「かえんほうしゃ」→ドラゴンの通りの悪い鋼に対して。ゲンガー選出時は炎打点の補完・リザードン選出時は晴れ天候の恩恵を受ける。対雨天候で相手のナットレイやクチートに有効
「りゅうのはどう」→主にミラーに。HD151-120に対して116〜140ダメージ。一撃で倒さずとも十分なことや能力の低下などから「りゅうせいぐん」は不採用。ほかの用途としてはBの低下を避けたいときや「ワイドガード」で守られたボーマンダなどに対して。一致打点
「まもる」→「ブレイジングソウルビート」発動の前後で盤面を整えるために


560 (1) 
ズルズキン
性格:いじっぱり
実数値:172-156-135-x-136-78
努力値:252-252-x-x-4-x
特性:いかく
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:はたきおとす/けたぐり/ねこだまし/イカサマ(→がんせきふうじ)

コンセプトの補完。サイクルにおいて安定した受け先で、どのポケモンと並べても仕事ができます。
配分は『とつげきチョッキ』の場持ちや操出性能を活かすHA。等倍相手に居座って削りに徹することも多いです。

〔いかく〕→採用理由になるサポート要素
『とつげきチョッキ』→交代で受けに行くことが多いため防御寄りのアイテム。ヒードランやギルガルドとの打ち合いにも強く。HP管理が上手ければ1/2回復木の実も強い?
「はたきおとす」→1/2回復木の実が流行の環境やカビゴンへのメタ。ランドロスに対して『こだわりスカーフ』『とつげきチョッキ』をドロップさせてゲンガーorカプ・ブルルで有利に。一致打点
「けたぐり」→ヒードランやカビゴンの処理速度から「ドレインパンチ」と選択。一致打点
「ねこだまし」→採用理由になるサポート技
「イカサマ」→メガメタグロスやギルガルドへの打点。〔いかく〕を複数回発動させるコントロール構築や「はらだいこ」カビゴンへのメタ。一致打点
(「がんせきふうじ」→「ちょうのまい」ウルガモス+「ふいうち」ガルーラに対して「こごえるかぜ」でけん制しながら後ろにつなぐ、という動きができず困ったため。「イカサマ」と入れ替えで選択)


785_2018042819072444a.png
カプ・コケコ
性格:おくびょう
実数値:149-x-106-142-97-200
努力値:28-x-4-212-12-252
特性:エレキメイカー
持ち物:こだわりメガネ
技構成:10まんボルト/ボルトチェンジ/マジカルシャイン/エレキネット(→めざめるパワーこおり)

対ジャラランガにおいて、カプ・ブルルがフェアリー打点を持たないため、カプ・レヒレやリザードンの処理ルートなどの補完。単純にアタッカーとしても強く、攻撃範囲や「ボルトチェンジ」が2体のメガシンカどちらとも相性がいいです。パメラさんの記事で読んだ型をそのまま使いました。

『こだわりメガネ』→割愛。カプ・コケコの性能にマッチしており使用感は良かったです
「10まんボルト」→安定した一致打点
「ボルトチェンジ」→対面をコントロールできるため〔かげふみ〕〔ひでり〕のどちらにも好相性な一致打点
「マジカルシャイン」→主に対ジャラランガに。範囲技・一致打点
「エレキネット」→カプ・コケコで不意をついて行えるすばやさ操作。「ほうでん」と違い味方を巻き込まない範囲技・一致打点
(「めざめるパワーこおり」→ガブリアスやモロバレルに困らされたため、これも強いと思いました。「エレキネット」と選択)


006-my (1) 
リザードン
性格:おくびょう
実数値:179-*-101-183-136-167
努力値:204-x-20-28-4-252
特性:もうか→ひでり
持ち物:リザードナイトY
技構成ねっぷう/オーバーヒート/おいかぜ/まもる 

主に対天候やクチートなどへの補完。自身も強力なアタッカーかつ、「おいかぜ」の展開まで採用可能に。こちらもパメラさんの型をそのまま使いました。ジャラランガを展開する構築ならば、フェアリーの処理や盤面の調整がしやすい耐久配分、その場合でも「おいかぜ」の起動や、すばやさ100族以下のポケモンに強い、最速が扱いやすく感じました。

「ねっぷう」→リザードンが攻撃するに当たって最も強力な技。範囲技・一致打点
「オーバーヒート」→強引に1体を倒す技。ここまで火力を削ってもHD181-120メガガルーラに169〜199ダメージ。一致打点
「おいかぜ」→ジャラランガと並べるうえで盤面形成に強力。対雨天候の「おいかぜ」ぺリッパーへの対抗手段。ズルズキンと好相性
「まもる」→選出時はエースでもあるため盤面の調整に


SDテキスト




選出


⑴どちらのメガシンカが通りやすいか
⑵ジャラランガを選出して通るかどうか

主にこの2点でほとんど選出が決まります。パターンの解説については割愛しますが、どの選出においてもズルズキンの運用が大切だと感じています。


終わりに


パメラさんの記事のおかげで、迷っていた2枠にリザードンとカプ・コケコを採用できたため、たたき台の構築でも安定した選出軸を確保できたことが、今回のあいオフでの勝因だったのではないかと思います。ジャラランガに注目してスタートしましたが、メガゲンガーも今回のルールで非常に強化されたと思っていたため、活用できてよかったです。どちらのポケモンもまだ開拓のし甲斐があるとも感じているので、今後に出てくる構築にも期待したいです。

私事なのですが、3月3日(土)に関西で第1回とびオフが開催予定です。私もスタッフとして協力しています。対戦や交流の要素の濃い大会にできればと考えているので、ぜひ遊びに来てください!!


参考リンク集


【VGC2018 北河内記念4位】ジャラランガ+リザードン(SNOWさん)→ジャラランガに注目するきっかけ、ジャラランガ構築の基本的な考え方について
Zジャラランガ軸 高火力ビートダウン(パメラさん)→リザードンとカプ・コケコの採用、リザードンとカプ・コケコ、カプ・ブルルの配分と技を参考に
ブルルゲンガー(たぶさん)→HDゲンガーの配分、”ゲンガー+カプ・ブルル”の基本的な考え方について
WCS2018 エルゲンジャ (73-27勝率73%)(カ・エールさん)→”エルフーン+ゲンガー”におけるジャラランガ軸の構成について
エルゲンジャララVer.1 Wコットン(ユウキさん)→同様に”エルフーン+ゲンガー”におけるジャラランガ軸の構成について
りうむさん→「りゅうのはどう」ジャラランガの存在を教えていただきました

あいオフでの戦績(敬称略です)
1R ショウダイ 勝ち ボーマンダ
2R しらぬい 勝ち ライボルト
3R キール 勝ち バンギラス
4R ウォルフォン 勝ち クチート+ジャラランガ
5R Bell 負け リザードン+ズガドーン
6R ちゃう 勝ち ミラー
スイスドロー5-1 2/42位
TOP16 mizuko 勝ち ラグラージ雨
TOP8 滑稽 勝ち ガルーラ+ウルガモス
TOP4 Bell 勝ち リザードン+ズガドーン
決勝 まめた 勝ち サーナイト+モロバレル
9-1 優勝


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